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2010年06月24日

岡崎の近代化遺産-六供浄水場配水塔


この建物は高さがあるため、昔はかなり離れた場所からも眺めることができたそうですが、現在は周辺の宅地化が進み、浄水場近くでないと見られません。

昭和9年(1934)に完成。水を貯める曲線的な貯水室と、上部へ上がるための直線的な階段室が一体となって塔を構成しています。貯水室は鉄筋コンクリート造りの円筒形で、屋根は軒廻りに隠れて見えませんが緩やかなドーム形になっています。建築面積150平方メートルで、高さ17.2メートル、外径は塔上部で12.8メートル、塔底部で15.6メートルあります。厚さ1メートルの壁の中に推進13.5メートルの貯水槽が設置されています。

外壁はモルタル仕上げですが、大石を張った雰囲気を出すように目地を切り、下部は二段に花崗岩板を貼り付けています。上部の軒廻りはスチール製の縦長窓を等間隔に並べ、採光と外観のアクセントにしています。この部分の扱いは、西洋古典的な表現をしています。

建物正面の階段室は直線の角型を基調としつつ、その頂部を半円形アーチ状に造り、上部を少し突出させることでアクセントをつけており、こうした点は当時流行の表現主義の意匠を採り入れています。配水室の頂塔部が重厚な古典的表現を見せながら、階段室が表現主義のモチーフを採り入れるなど、過度的な要素を含んでいます。

見せることを目的とした建物でないにも拘わらず、配水塔最上階の窓列やドーム形天井など装飾的要素を採り入れるにあたりに設計者の感性と工夫が読み取れます。

また、配水塔入口の上に、昭和9年4月28日付けで、当時の内務大臣山本達雄による「汪水沾洽」の青銅製銘板が掲げられています。深く広い水があり、それが雨の恵みによって十分に潤うように・・・といった意味が込められています。伝染病の発生率が高かった大正時代末期に、市民の健康的な生活を守ろうと浄水場施設の計画・建設に関わった人々の熱意が伝わってくるようです。

撮  影  日  不明
撮 影 場 所  六供町/地図
投  稿  者  都市計画課(文:写真/社会教育課提供)

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Posted by 岡崎市まちづくりデザイン課 at 08:30│Comments(0)都市の風景
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