文学に見る風景⑤「市川房枝自伝」
今回は、市川房枝著「市川房枝自伝 戦前編」(新宿書房、1974年9月初版発行)からです。女性権利に関する活動家であり参議院議員を長く務めた著者は、明治末岡崎市にあった愛知県第二師範学校女子部に入学し、10代後半の3年間を岡崎で過ごします。
同書の15頁に、「師範学校は、小学校の教員を養成する全寮制度の学校で、月謝もなく、寄宿舎の費用も無料であった。(中略)私の入学した第二師範女子部は、岡崎市六供のはずれの小さい丘の中腹にあった。徳川家康の居城のあった城下町で、東海道線が通るころには、近くに駅ができることに反対したのだそうで、駅は町から離れたところにあった。おかげで私どもは、町の学校までの約一里半を歩くかまたは駅馬車にのったのであった」、とあります。
戦後、師範学校は愛知学芸大学となり他へ移転したが、当時からあった師範学校附属小学校は今も岡崎市六供町(ロックチョウ)の坂を上った所にあります。愛知教育大学附属岡崎小学校がそれで、今年は創立110周年だそうです。岡崎における児童教育の歴史と伝統を感じます。写真は同小学校の現在の正門風景です。
撮影日 平成23年9月18日
撮影場所 愛教大附属岡崎小学校/
地図
投稿者 岡崎エクスプローラー
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