文学に見る風景⑧「覇王の家(その2)」
今回は、司馬遼太郎の「覇王の家」(新潮文庫、1979年11月初版発行)の2回目です。
同書の21頁に、「小豆坂合戦とは、駿河の今川勢が、天文一七年八月十日、尾張の織田信秀を三河岡崎外羽根という字にある小豆坂において大いに破ったという、東海地方にあってはすでに伝説化している大戦勝の記録である。(中略)その合戦には、今川の保護領である家康の三河岡崎が、例によって先手の弾ふせぎにつかわれ、一団が黒煙りの立つような勢いで先陣を駆け、奮戦した」、とあります。
現在も羽根町に小豆坂の地名は残っているが、開発が進み道路や商業施設、住宅が建ち並び、家康やその家臣が駆け下った当時を偲ぶ景色はありません。写真は羽根町小豆坂交差点から、県道26号線を北に眺めた現在の坂の風景です。
県道26号線の光ヶ丘高校のある交差点付近に、小豆坂合戦に関する史跡がまとめて整備されています。
そのほかにも、近辺に馬洗池跡の石碑や小豆坂古戦場モニュメントなどがあります。モニュメントは徳川家、織田家、今川家の家紋を描いて、現代風景にとけこんだデザインです。
撮影日 平成23年10月2日
撮影場所 羽根町小豆坂近辺
投稿者 岡崎エクスプローラー
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