岩谷観音と聖ヶ峯
【現地案内板】
天平年間、行基(ぎょうぎ)菩薩が東国教化の折、観音像を刻み、安置したのが岩谷(いわや)観音だと伝えられています。聖ケ峰(ひじりがみね)に登れば、「中部八景一望に見ゆ」の言葉どおり、東に富士山、北に日本アルプスなどが眺望できます。
【岩谷観音の由来/現地案内板】
元三州額田郡中山荘岩谷村
岡崎市岩中町字荒井
一、当山は、その昔、救世大士応現の霊地と賛えられたところである。天平年間(奈良時代)に行基菩薩が東国教化の際に聖ケ峰へ登られ、この遺跡はきっとあらたかな聖者のおられたところであろうと、石上に座禅をくみ一刀三拝して、御身二尺の聖観音菩薩の尊像を刻まれ、巌窟の内に安置されたと伝えられている。
一、聖ケ峰までの参道は険しく老幼の参詣に不便なので、堂は順次 山を下り現在地に移転された。この観音堂は、寛政12年(1800)に再建されたものである。
一、奥の院は、裏山の頂きで、巌窟の構造・規模などは近江の能登川遺跡と同形で、造化の神の摂理の不思議さを感じさせられる。
一、本尊の聖観音菩薩は、安産・開運・厄除けなどのご利益のある秘仏で、17年目ごとに開帳される。日参り月参りの観音信者が多い。
山頂からは富士の霊峯を初め、木曽の御嶽や、伊勢志摩などの遠望ができる景勝地といわれていますが、現在は樹木が成長し、往時の眺望を楽しむ事ができなくなっていたところ、地元住民らにより樹木の伐採等がされ、現在は北西方面を望む事ができます。
15分程の山道を登れば眼前に絶景が広がります。それにしても山道には巨岩がたくさんあり、町名の「岩中」、観音の「岩谷」、この地域を特徴づけているのは、まさしく「岩」なのだと再認識してしまいます。
それにしても見事な眺望です。
紅葉の時期、空気が澄んだ日には、前景に錦繍の山尾根、眼前に広がる濃尾平野に遠く背景に伊吹山や御嶽山(約100キロ先)が望めることでしょう。
そして、将来、願わくば、東方面(富士山)の眺望の再生も実現したいものですね。
撮影日 平成23年9月
撮影場所 岩中町/
地図
投稿者 キノシタ
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