都市景観環境賞46

都市景観環境賞は、まちなみの景観環境づくりに貢献する建築物や快適な生活環境づくりに大きな役割を果たす地域活動を顕彰することを目的に1988年より実施してきました。これまで受賞されたものを随時、掲載していきます。

【K邸（川端邸）】

大小の商業施設が建ち並ぶ中心市街地の環境にあって、「町家」の現代的な解釈ともいうべき空間構成と景観構成の「型」を提示している点が評価された。一般に現代では、敷地の前面をガレージ（駐車場）に充てるために建物を安易に後退させてしまい、沿道景観を不揃いで散漫なものにしてしまいがちだが、この住宅では、１階正面をピロティとして駐車スペースを確保し、２階壁面を前方へ出してスマートな都市的な「顔」をつくっている。建物を表と奥とに２分し、その間にプライベートな中庭を開いているのも都心居住の型として分かりやすい。ただし、専用住宅という点で難しさはあるにせよ、都市に対してやや閉鎖的にすぎる嫌いがある。また外壁の素材や植栽などに積極的な提案があれば、さらに高い評価が得られたであろう。

第10回（2006年）景観建築物等部門受賞
※コメントは表彰作品集にある当時の評価文です。
※現在の事実と異なる場合がありますのでご了承ください。

撮　影　日　　平成18年
撮影 場所　　材木町
投　稿　者　　都市計画課

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