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2010年04月22日

景観を読み解く020

景観を読み解く020
景観を読み解く020
景観は日々、変わりゆくものです。
別の言い方をすれば、「景観は永い時間をかけて育まれていくもの」とも言えます。

ひとつひとつの景観の要素が更新の時期に、改築されたり、新築されたりすることで
徐々に変化していくのです。その変化は大きいものから小さいものまで様々です。

そして、何より景観は「くらしの姿そのもの」ですので、
その時代のライフスタイルや技術、システムなどが

「目に見えるかたち」

つまり景色としてあらわれているのです。

景観の読み解きの、非常に分りやすい検証方法のひとつは、「昔の写真」と「現代の写真」を「比べて」見るということです。

同じ場所から撮影された写真を比べることで、「ここが変わった」、「ここは良くなった」、「当時は高い建物がなかったが、発展とともに高い建物も増えてきた」などなど、「間違い探し」の要領で、いろいろな変化を視覚で確認できます。

「都市は生き物」

「景観は永い時間・・・」

このような「言葉」は「視覚」のほうが、とても分りやすいものですね。

【再掲】
上の写真は、『岡崎の史跡散歩(第1集)/昭和52年(1977)6月発行/岡崎市婦人連絡協議会』に掲載されている岡崎城の写真です。おそらく明代橋からの眺望だと推測されます。下の写真は一昨年、平成20年(2008)の写真。上の写真が昭和52年頃のものだとすると、31年前は、明代橋からの岡崎城への眺望もずいぶんと見通しが良かったことがわかります。

現在は、約38万人もの人々が暮らす西三河地域の拠点都市として、岡崎城周辺もホテルやマンションが林立していますが、今なお、岡崎城がある景観は、ひときわ風格あるものとして、市民の誇りと愛着の源泉となっていると思います。

【お知らせ】
「昔の写真」と「現代の写真」の比較

市内の写真家、井土英世志さんが、「アノ頃の岡崎の街並み」と題して、約20年前に撮影した市内の各ビルの屋上から写されたさまざまな街並み写真20点による作品展を、岡崎市美術館で開催しています。
期日 4月21日(水)~4月25日(日)10時~18時(最終日17時)

撮  影  日  昭和52年/平成20年
撮 影 場 所  明大寺町/地図
投  稿  者  キノシタ

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Posted by 岡崎市まちづくりデザイン課 at 08:30│Comments(2)景観学習
この記事へのコメント
30年の時を経て、変わって行くもの、変わらないもの・・・
見通しだけでなく、並木の桜やお城の周りの木の生長にも、時代の流れを感じました。新しく建てられたものの大きさに驚く反面、変わらぬ姿を見せてくれる建物に感動をも憶えました。
Posted by 元岡崎市民 at 2010年04月23日 00:42
元岡崎市民さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

復元とはいえ、変わらぬ姿の「岡崎城」は
やっぱり、「岡崎人」のシンボルです。
Posted by キノシタ at 2010年04月24日 06:10
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    コメント(2)