2010年07月15日
景観を読み解く029


伝馬の備前屋社屋は、東海道の宿場町であった岡崎宿という地域性を、建築意匠の随所にデザインとして積極的に表現しています。壁面は、町家の格子デザインを基調とし、がらりのように、見る角度によっては、実際の建築物への視線を遮蔽する役割を果たすシンプルなもの。そして、赤い三角のある窓がアクセントになっています。
この窓は、火災などの非常時に、消防隊の進入口である「非常用進入口」となるもので、格子でふさぐわけにはいきません。
格子デザインの連続性とこの開口部。
ここに「デザインの可能性」をみることができます。
良く見ると、この開口部。
気にして見なければ気づきませんが、実は、形が備前屋の代表名菓、あわ雪の印となっています。
こうした洒落っ気、粋な遊び心。
それでいて主張しすぎず、気づく人にだけわかってもらえれば良い・・・
そんなところに設計者等の建築デザインのセンスを感じます。
撮 影 日 平成22年5月
撮 影 場 所 伝馬通2丁目/地図
投 稿 者 キノシタ
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Posted by 岡崎市まちづくりデザイン課 at 08:30│Comments(0)
│景観学習