2010年12月28日
景観を読み解く038
景観を構成する要素として、建築物はとても重要で、一般に道路等から見たときの正面の外観(デザイン)を専門用語で「ファサード」といいます。この「顔」ともいうべき正面の建築デザインは、個々の建築物の個性でもあり、これらの集合体として「まちなみ」が形成されます。一般的に良好なまちなみ景観は、個々の建築物のデザインがいろいろであっても、素材を同一にしたり、高さや屋根の形状、色彩などを、一定の法則性によってデザインコントロールすることによって形成されています。
写真は、老舗の商店のファサード。
都市計画法の用途地域で商業地域、高い容積率が指定されている中心市街地ですが、岡崎城周辺という地区特性を活かし、屋根形状を傾斜(切妻)させ、ファサードに和風デザインを取り入れるなど、周辺との関係性に配慮するこだわりが感じられます。
まちを構成する建築物は様々ですが、心地よいと感じるまちの空間は、こうした個々のデザインが周辺の構造物等と上手に調和していることが多いものです。旅行先はもちろんのこと、見慣れた景色でも、こうした建築物のファサードの個々のデザインやまちなみとの関係性を意識すると、いつものまち歩きも、新しい楽しみが増えるかもしれません。
撮 影 日 平成22年12月
撮 影 場 所 康生通西/地図
投 稿 者 キノシタ
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Posted by 岡崎市まちづくりデザイン課 at 08:30│Comments(0)
│景観学習