2010年03月07日
甲山(かぶとやま)


岡崎は「坂の多いまち」でもあり、地形の起伏が景観に奥行きを与えています。そして、市街地の丘陵地は、まちの背景となる緑を形成する要素でもあります。そんな丘陵地は実は単なる緑ではなく、古代からの歴史の地であったりもします。
そのうちのひとつを紹介します。
「史跡 甲山第一号墳」
この古墳は、古墳時代前期末から中期初頭にかけて築造された市内における出現期の古墳である。標高64.5メートルの甲山と呼ばれる独立丘陵の頂部に位置する。南側には陪塚(ばいちょう)と考えられる甲山第二号墳がある。墳丘の崩れが各所にあるものの直径役60メートル、高さ約8メートルの大型円墳と推定される。
墳丘には、拳大の円礫で葺石が葺かれている。墳丘裾と中段付近では円筒埴輪・朝顔埴輪が出土している。戦時中、墳丘中段から墳頂にかけて防空壕を掘削したときに、鉄刀一振と多量の木炭が出土しており、埋葬施設は木炭槨(もくたんかく)であったと推定される。
昭和47年7月5日岡崎市指定文化財
古墳時代、想像もつかないほど、はるか昔から、この地は地形的に独立した丘陵で、眺めよく、「聖地」であったのでしょう。時代がかわっても、岡崎城の鬼門守護となるなど、そのパワーは底知れませんね。
撮 影 日 平成22年3月
撮 影 場 所 六供町/地図
投 稿 者 キノシタ
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Posted by 岡崎市まちづくり推進課 at 08:30│Comments(1)
│歴史の風景
この記事へのコメント
こんばんは、ヘー 甲山は古墳でしたか、調査が進み出土品がたくさん出れば岩津古墳との関連や類似性があるかどうか解明されるのが楽しみですね。
Posted by シモン at 2010年03月07日 22:05